
Spank Da Monkey / Cosmic Disco Rebash
90s UKアンダーグラウンドで再点火したCosmic Disco
Cosmic Discoの再点火!90s UKアンダーグラウンドの熱気を感じる1枚。1993年、UKアンダーグラウンドHouseの熱量をそのママ刻み込んだ12インチEPが、この Spank Da Monkey / Cosmic Disco Rebash。Orin Walters & Nick PrinceによるプロジェクトSpank Da Monkeyが、自身のプライベート・レーベルMousetrap Recordsから放った4曲入りEP Naughty But Nice のB1に収録されたこのトラックは、当時のクラブDJたちの感覚を的確に刺激したフロア仕様のDisco再構築サウンドっ!
タイトで前のめりなUK Houseグルーヴ
聴いた瞬間、まず耳に飛び込んでくるのは、エッジの効いたシャープなビート…90年代初頭のUK Houseらしいタイトで前のめりなグルーヴが、余計な装飾を排しながらも確かな推進力を生み出しています。そこに重なるのは、ドープでややサイケデリックなシンセのフレーズで、タイトル通り「Cosmic」な浮遊感を漂わせつつ、決して内向きにならず、常にダンスフロアの中心を向いて鳴っているのが印象的なサウンドです。
80s Discoを90sクラブ仕様へアップデート
このRebashは、1982年にリリースされたオリジナル版Cosmic Discoを大胆に再構築したRemixで、よりアグレッシヴに、そしてよりパーカッシヴにアレンジし直され、90sクラブの音圧とスピード感に完全対応したアップデートが施されています。中盤のブレイクでは、ビートが一瞬引き算され、シンセとパーカッションの絡みがジワジワと高揚感を煽り、再びキックが戻った瞬間にフロアの空気が一段階引き上げられる…この構成の巧みさは、DJ目線で聴くとより鮮明に伝わってくるハズですっ!
DiscoのDNAを現場へと引き戻す美学
さらに特筆すべきは、ChicのNile Rodgersを思わせるファンキーなギターリフのサンプリングです。DiscoのDNAを確かにカンジさせつつ、決して懐古的にならない、この過去を敬い、現在のフロアで鳴らすという姿勢こそ、UK Discoリコンストラクトの美学そのものと言えますね。Remixを手がけたのは、当時のUK House〜Disco再構築ムーブメントを牽引していたX-Press 2のメンバーによるユニットRocky & Dieselで、粗さと洗練が同居したプロダクションが、このトラックを単なるリエディットではなく攻めのクラブ・ウェポンへと昇華させています。
分かっているDJに支持されたB1キラートラック
サウンドはミニマルで、Discoと宇宙的イメージを重ね合わせた反復的なフレーズが中心となり、明確なストーリーを語るというよりも「ダンスするコト」そのものを肯定し、フロアの一体感を高めるための言葉として機能しています。このシンプルさが、DJプレイの中で抜群の使いやすさを生んでいる理由でしょう。当時のUKクラブ・シーンでは、A1 Running Wild & Jazzy が注目を集める一方で、このB1 Cosmic Disco Rebash は分かっているDJたちに静かに支持されていた隠れたキラートラックでした。30年を経た今聴いても、そのグルーヴは色褪せるどころか、むしろ現行ハウスと自然に混ざり合う強度を持っていますね。Discoの遺伝子を未来へと繋ぐ、その瞬間を封じ込めた1枚…フロアでも、自宅のスピーカーでも、針を落とす価値は十分にアリ!